冬に多いこどものカサカサ肌。保湿剤は何を選べばいいの? こどもの保湿剤に関する基本的な考え方について
Sunnyキッズクリニック院長の若林大樹です。
先日のコラムでスキンケアの2つのポイントを紹介しました。
本日は保湿剤の選び方に関してお伝えできればと思います。
一番大事なのは清潔、洗い方ですが、
しっかり洗っても保湿剤の選択を間違えれば、乾燥肌は治りません。
今日も一緒に勉強していきましょう!
保湿剤を塗っているのにカサカサが治らないのはなぜ?
冬場になると多くなる乾燥肌。
当院も多くのお子様が、乾燥肌で悩んで受診されます。
「保湿剤を頑張って塗っているのにカサカサがよくならない。」
そんな経験はありませんか?
原因は保湿剤の選び方です。
カサカサの皮膚は水分が足りてない状態です。
そこに油分の多いベタベタしたクリームやワセリンを塗っても
皮膚に水分が入っていないので、ただベタベタして終わりです。
といった2段階で行うのがコツです。
では、水分はどのように補えばいいのか?
こちらに関しては次の保湿剤の種類の項目を読んでいただければ
しっかり理解できます。
保湿剤も種類によって用途が違う
保湿剤と言っても、
ローション、クリーム、軟膏などいろいろな種類がありますよね。
油分=保湿する力
水分=水を肌に入れる力
それぞれの特徴をしっかり把握することが必要です。
軟膏
水分 ☆☆☆
油分 ★★★
・長所 油分が多く被覆力が一番多い、皮膚温維持
・短所 伸びが悪い、ベタベタする
クリーム
水分 ★★☆
油分 ★★☆
・長所 軟膏より伸びが良い、ベタつきが軟膏より少ない
・短所 軟膏より被覆力が悪い
ローション
水分 ★★★
油分 ★☆☆
・長所 伸びが良い、毛がある部位にも使用しやすい
・短所 被覆作用がほぼない アルコールが含有されているので刺激がある
つまりカサカサ肌を直すためには、ベタベタしたクリームや、軟膏を使用する前に
ローションタイプの保湿剤や化粧水を
最初に使う必要があります。
最初にローションタイプの保湿剤や、化粧水で水分を肌に浸透させた上で、油分の多い保湿剤でしっかり覆ってあげることが必要です。
少し大変ですがカサカサ肌を治すためには2段階で保湿に関して考えることが重要です。
軟膏にもこのように様々な種類があるので、用途によって使い分けられるようになると、お子様のスキンケアもうまくいくようになるでしょう。
まとめ
今回はカサカサ肌の起こる仕組みと保湿剤の種類の選び方に関してまとめてみました。
ポイントは
まずしっかり水分を肌に浸透させる
その上で
保湿力の強い軟膏を塗る
2段階で考えることです。
2月からは洗い方、軟膏の塗り方、市販の保湿剤の選び方などを学べるスキンケア外来も開設致します。
2/12,26の2回になりますが、2/12は予約がほぼ埋まっておりますが、2/26はまだまだ予約枠が余っております。
大変な子育ての手助けを少しでもできたら、
また、少しでもご家族の力になれればと思い、
クリニックではスタッフ一同新しい取り組みを日々考えております。
今後ともよろしくお願い致します。
ではまた!