小児科コラム

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こどものワクチンって何で接種するの?誰でもすぐにわかるワクチン基本講座

Sunnyキッズクリニック医師の釜田です。
本日はワクチンを接種する理由に関して書きたいと思います。

このブログを読むことで

そもそもワクチンとはどういったものか?
なぜ接種する必要があるのか?

などワクチンの基本的な事がよくわかると思います。

今日も一緒に勉強していきましょう!

ワクチン(予防接種)はなぜ重要か?ワクチンの意義について

ワクチンって何のために接種するかご存知でしょうか?

自分や子どもを守るためとお考えになる方が多いと思います。それもまた正解ですが、ここではもう少し広い意味で何故ワクチン接種が重要なのかについてお話したいと思います。

ワクチンはそもそも開発から承認されるまで、多くのスッテプを踏み、有効性・安全性が確認されます。ワクチンはリスク(接種による不利益)ベネフィット(接種により得られる恩恵)を天秤にかけた時に、圧倒的にベネフィットが大きいと判断されたものだけが、承認され市場にでまわります。

 

ワクチンはなぜ接種すべきかですが、大きく分けて3つあると考えます。

❶個人防衛 
❷社会防衛 
❸費用対効果がいい

という点です。簡単に説明していきます。

 

個人防衛/社会防衛

まず個人防衛とはその名の通り自分自身を守る事です。ワクチンは種類にもよりますが、感染予防効果、発症予防効果、重症予防効果などがあります。簡単にいうと自身が感染しないように、感染しても発症しないように、発症しても重症化しないようにという意味です。

 

ここで余談ですがよく耳にするワクチンの有効率ですが、ワクチン非接種者のリスクを1としたときに、接種者のリスクをどれくらい下げるかになります。例えばインフルエンザワクチンですが、発症予防効果は約60%と言われています。残念ながら接種すれば絶対にならないというわけではございません。接種してもインフルエンザになることはあります。

 

個人防衛、社会防衛については、『傘』を思い浮かべていただける分かりやすいかと思います。ワクチンを接種することは『傘』をさすことと考えてください。ワクチン接種により傘をさすことで自分を守ること、つまりは個人防衛になります。

しかしながら接種すれば絶対にならないというわけではなく、一部雨に濡れてしまう(感染する)可能性があります。しかし多くの方がワクチン接種、つまりは傘をさせばどうでしょう?

濡れる可能性が低くなる

つまりは感染する可能性がより低くなると考えられます。これが社会防衛にあたります。

またワクチンの種類により接種できない人がいます。例えば抗癌剤を使用しており免疫が下がっている方には生ワクチンは投与できません。現在接種が進んでいる新型コロナワクチン『コミナティ』はポリエチレングリコールに強いアレルギー症状を認める方には接種できません。このような方たちも多くの方がワクチン接種することで傘の中に入れてあげることが出来ます。これもまた社会防衛になります。

 

まとめるとワクチンの個人防衛と社会防衛とは、

自分を守ること
自分にとって大事な人を守ること
誰かにとって大切な人を守ること

と考えます。これまでお子さんにうったワクチンは、自分のお子さんを守るだけでなく、他のお子さん、またはワクチンを接種できないお子さんのためになっていると考えたらとても意味のあるものだと思いませんか?

費用対効果

3つめの費用対効果いいという点ですが、その感染症にかかった際にかかる検査・治療費用よりも、ワクチンコストの方が圧倒的に安いという意味です。つまりは医療費が抑えられるということにつながります。

 

ワクチンの意義についてここまで説明しました。これまで何気なくうっていたワクチンは自分を守るためだけでなく、社会全体に対して意味のあるものだと知ったら、よりワクチンの重要性を感じたのではないでしょうか?

 

最後に2点余談になりますが、、、、

◎ワクチンの名前の由来について

各メーカーがだすワクチンの名前の由来を知るととても面白いです。例えば、ファイザー社がだす新型コロナウイルスワクチンの『コミナティ:COMIRNATY』ですが、COVID-19、mRNA、コミュニティ(community)、免疫(immunity)という用語の組み合わせのようです。世界的パンデミックにおいて、過去にない世界的な協力により安全性を最優先位に科学的な厳格さ、効率性をもって開発されたmRNAワクチンを表しているそうです。

またMSDというメーカーがだす、子宮頸がんに高い有効性があるHPVワクチン『ガーダシル』『シルガード9』の名前の由来は、扁平上皮内病変(SIL : Squamous Intraepithelial Lesion)から守る(Guard)ということから命名されたそうです。

 

ご存知だったでしょうか?各メーカーが出すワクチンの名前の由来について調べてみると、メーカー側の願いが込められていることが分かって面白いかもしれません。

 

◎癌が予防できる夢のワクチン

現在、癌が予防できるワクチンがあるのをご存知でしょうか?米国食品医薬品局(FDA)により承認された癌予防ワクチンは2つあります

❶B型肝炎ワクチン

B型肝炎ウイルス(HBV)の長期間感染は、肝細胞癌を発症する可能性があります。B型肝炎ワクチンはHBVの感染を予防します。B型肝炎ワクチンによる感染・持続感染の予防効果は95%と言われています。

 

❷HPVワクチン

子宮頸がんを始め、陰茎癌、中咽頭癌、肛門癌などの原因となるヒトパピローマウイルスに対するワクチンです。高い有効性と安全性が確認されました。詳しくは次回コラムにてお話したいと思います。

 

癌が防げるワクチンがあるなんて夢があると思いませんか?
実際にHPVワクチンは公費で接種できるのにもかかわらず、日本ではまだほとんど認知されておりません。

まとめ

いかがでしょうか?
ワクチンに関して少しは身近に感じていただけたでしょうか?

一度に何本も痛い思いをして接種するワクチンも自分のお子様だけではなく、社会全体の感染防御に非常に役立っているのです。

定期接種をしっかり受けることが、お子さんへの将来へのプレゼントになるのではさらには将来のお孫さんたちのためにもなると思います。

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