子どもの病気

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放っておくと大変💦💦 こどもの便秘に関する詳しいお話

Sunnyキッズクリニック院長の若林大樹です。

本日は便秘に関するお話です。

たかが便秘と思っている方々も多いと思いますが、便秘は放っておくと癖になる怖い病気です。
この記事を読むことで、便秘の概要、治療などに関してしっかり理解することができます。

便秘に関するQ&Aについては下記の記事をお読みください。

うちの子便秘かな? こどもの便秘に関するよくあるQ andA

便秘について

小さい頃の軽い便秘を放置すると、その後の長い期間の便秘につながる
薬で「うんち」を柔らかくし、1日1回以上の排便習慣を作る事が重要
うんちを柔らかくした後、食事や生活習慣の改善を行う。
便秘の治療は腸に「うんち」が溜まっている状態を改善する事が大事
浣腸はクセにはならないので、浣腸や薬を飲んだりしても、「うんち」を出すことが大事


便秘はなぜ起こるの?

便秘の仕組みを理解するためには、どうやって「うんち」が出るのかを理解することが大切です。「うんち」は最初液体ですが、腸を通るにつれて段々と、固形になっていきます。それが「うんち」が出る肛門の手前の直腸という部分に溜まります。

便が溜まって直腸が伸びると、その刺激が脳に伝わり、「うんち」を出したいという感覚が生まれ、腸が「うんち」を押し出すのです。

しかしながら直腸は「うんち」を溜めて伸びる性質があります。この「うんち」を溜めた状態が長く続くと、「うんち」が直腸に溜まっているという感覚が鈍くなり、脳への「うんち」を出したいという司令も鈍くなるため、「うんち」を出しにくくなる→また「うんち」が溜まるといった悪循環に陥るのです。

つまり「うんち」を溜めて、直腸が伸びた状態を作らないことが重要です。

小さい頃のちょっとした便秘がこの様に慢性的に移行することはあるので注意が必要です。またもう一つ悪循環を起こす要因があります。「うんち」が直腸に停滞すればするほど、「うんち」が固くなり、排便する時に痛みを引き起こす様になります。

つまり、「うんち」をしようとすると、痛いので我慢する→余計に「うんち」が出なくなり溜まるといった悪循環にも陥るのです。数日「うんち」が出ないだけと思わずに、遠慮なくクリニックを受診して相談してください。

治療はどうするの?

便秘の治療で一番大事なのは「うんち」を溜めないことです。

まずはきちんとした排便習慣を整えて、お子さんが嫌がらずにトイレに行ける様になってから、生活習慣(排便の恐怖心の排除、ストレス軽減)、食事などに取り組んで行った方がいいと考えられます。

とにかく「うんち」を出す

便秘の治療で大事なのはこれに尽きます。

浣腸がクセになりそう とか
薬を飲むとやめられなくなってずっと飲まなきゃいけないのかな

と心配されるパパやママもいると思いますが、そんな心配は全くないです。

最初は浣腸や薬を使わないと「うんち」が出ない状態かもしれませんが、きちんと「うんち」が出る様になれば、自然と浣腸も薬もいらなくなります。

使わないと便が出ない状態は、むしろ、浣腸や薬を必要としている状態です。

薬は

①腸の動きを強めるもの
②「うんち」を柔らかくするもの

の2種類に分かれます。

ここで気をつけなければならないのは「うんち」が固いお子さんに腸の動きを強めるお薬を先に使うと、「うんち」をする時に痛くなるので、お子さんが「うんち」をしたがらなくなる可能性があります。

どんな「うんち」がでているのか、パパやママはきちんとチェックする様にしてください。

・グリセリン浣腸

腸からの水分吸収による刺激で、腸の動きを強める。また水分により、「うんち」を柔らかくする、最も即効性のある薬です。

・酸化マグネシウム

「うんち」に水分を含ませて柔らかくする薬。薬の量や回数を「うんち」の硬さを見ながら調節します。

・マルツエキス

麦芽等でできており、腸の中の細菌によって発酵されることにより、生じたガスによって便通が促されます。緩やかな作用であり、乳児でよく使われます。

・モビコール

上の2つの薬で柔らかくならない場合に使用します。ポリエチレングリコールおよび電解質を配合した製剤で、ポリエチレングリコールが水分を引き寄せることで「うんち」の中の水分量が増加し柔らかくなるとともに便容積の増大をもたらします。その結果,排便を促進します。2歳以上のお子さんで適応になります。

・ラキソベロン

寝る前に口の中に垂らして使用します。腸を刺激し、動きを強めるお薬です。硬い「うんち」が出ている状態では、腹痛を引き起こすことがあるので注意が必要です。

乳児の場合には薬を使用する前に綿棒浣腸が有効なこともあります。ベビーオイルなどをつけて、綿棒の先端の膨らんだ部分を肛門から入れて刺激することで出ることもあるので、1日便が出ない場合には試すといいでしょう。

浣腸と同じく、クセになることはないので積極的に使用してください。

生活習慣の改善

緊張している状態が長く続くと、便秘がちになると言われています。その為、お子さんがリラックスできる環境を整えてあげるといいでしょう。パパやママが神経質に「うんち」のことを気にするのもあまり良くありません。

お子さんの日々のストレスを少しでも減らして、ゆっくり落ち着いてトイレができる環境を整えてあげることも大切でしょう。

また、カレンダーなどに「うんち」が出た日はシールを貼ってお子さんの意欲を高めていくことなども非常に有用と考えられます。

食事

上記二つの調整をした後に取り組む形で問題ないです。

まずは、薬や浣腸を使用し直腸に「うんち」をため込まない様にすることを習慣づけた上で行うと効果的です。

食物繊維を多く取ること、水分をしっかり取ることなどが大切と考えられますが、お子さんの食事をコントロールするのは大変なのでまずは上の2つ(とにかく「うんち」をだす、生活習慣を改善する)をしっかり行うことが必要と考えます。最近では食物繊維摂取量以外にも朝食摂取量が便秘と関連しているとの報告も出ています。

この様に、最初は少しだけ便が出ない状態であっても放っておくと、慢性的な便秘に移行します。

ほとんどが単純な便秘ですが、その中に、腸の病気や、肛門の位置や解剖的な異常が存在することもあるので、一度医師の診察を受けることをお勧めします。また便秘の治療には継続した治療が必要で、よくなるためには時間がかかります。薬がなくなる前の定期的な受診を検討してください。

まとめ

本日は便秘に関してまとめてみました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

当院を受診し治療をしているご家族からは、

お子様が

「お腹いっぱいまで食べてくれる様になった」
「よく寝てくれる様になった」

とう言う様な感想も頂いています。

「うんち」がただ出る様になるだけでなく、生活全般が変わることもよくあります。

最後に「うんち」とたくさん記事内で書いてしまいすみません。

さて一体何回「うんち」と書いたでしょうか?

正解は、40回です!

ではまた!

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院長 若林 大樹

院長 若林 大樹

資格

日本小児科学会 専門医

所属団体

日本小児科学会

日本小児アレルギー学会

日本周産期・新生児医学会

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