Sunnyコラム

小児科コラム

こども達の肌をさらに綺麗に  知らなきゃ損するスキンケアに関する基本的ポイント2選

Sunnyキッズクリニックの院長の若林大樹です。
本日はスキンケアの基本的なポイント2つに関して解説します。

知っている様でなかなか実践できないこの2項目に注意してスキンケアを行うことで

お子様の皮膚の状態は1段階も2段階も良くなります。

巷で流行っている、

「ヒルドイドを塗ればいいんでしょ?」
「とりあえずヒルドイドもらいに行こう」

は絶対にNGです。

もっと守るべき大事なことがあります。今回は一緒に勉強していきましょう!

 

スキンケアの基本的な2つのポイントとは?

洗う時はよく泡だてる

ゴシゴシ擦らない

 

「なんだよ簡単なことじゃん」
と思われるかもしれませんが意外とできていないし大事なことです。
この2つを守るだけで皮膚の状態はめちゃくちゃ良くなります。

 

驚くべき泡の力とは?

お子様はとても汗っかきです。
皮膚の単位面積あたりの汗腺の数が大人よりも多いためです。

その為、汗や皮脂の汚れがたまりやすく、しっかり汚れを落としてあげる必要があります。

しかしながらお子様の肌は角層が薄い為バリア機能が未熟です。
その為、大人で使用できる様な高濃度の界面活性剤は肌への刺激が強すぎる為、あまり使用できません。

「しっかり洗いたい」でも「肌は弱い」この2つの要素を両立させる為に注目するのが泡の力です。

きめ細かい泡は、肌に優しい上に、洗浄力も上がるという、この矛盾を見事に解決してくれます。

写真は普通の泡(左)ときめ細かい泡(右)の違いです。

https://www.kao.com/jp/kaonokao/dna/1_1/

より引用

きめ細かくなることで、
汚れの吸引作用や、表面張力が増し、汚れや皮脂を浮かび上がらせる力が増します

 

また、よく泡立てることで、界面活性剤が高濃度のまま肌に接触することを防ぐことが可能なため肌にも優しくなります。

 

つまり

よく泡立てることで

洗浄力をUP

肌にも優しい

という2つを両立することができます。

 

きめ細かい泡の作り方

意外と簡単に作ることができます
液体石鹸とお湯と空気をビニールに入れてシャカシャカかき混ぜましょう
少しかき混ぜたら空気を1/3ほど抜いてもう1分ぐらいシャカシャカかき混ぜましょう

難しければ最初から泡が出るタイプの洗浄剤をさらに泡だてネットで泡立てるときめ細かくなります。

きめ細かい泡のもう1つのメリットとは?

しっかり泡立てることで、お子様の目に洗浄剤が入るのを防ぐことができます。

普段細かい泡で洗顔をしているお母様も一度泡を目につけて、あけてみてください。
きめ細かい泡なら、洗顔が目に入ってこないのを体感できると思います。

目に泡が入りにくい為、普段は汚れがたまりがちなまぶたの周囲までしっかり洗うことができます。

ガーゼなどで赤ちゃんの顔を拭く方もいらっしゃいますが絶対にNGです。

目が荒い為、肌への刺激は強いです。

手のひらで優しく撫でながら洗ってあげましょう。

拭く時もタオルで強く擦るのではなく、抑えて水分を吸い取る様な拭き方を心がけるといいいでしょう。

まとめ

今回はこどものスキンケアにおいて大事な基本的なことを2つまとめました。

軟膏や保湿剤を塗ることが注目されておりますが、一番大事なのは汚れをしっかり落とすことです。
これができないと、汚れた皮膚の上に、保湿剤を塗って汚れをただパッキングしているだけになります。一向によくなる可能性は無いですよね。

当院も多くの肌トラブルのお子様が来院されています。少しでも綺麗に肌になる様、ご家族と相談しながら治療に当たれればと思っております。

疑問点や不安点がある場合は一度受診してみてください

ではまた!