子どもの病気コラム
子どもも花粉症になるの? 子どもの花粉症対策と治療の話
Sunnyキッズクリニック院長の若林大樹です
花粉症の薬を飲み始めて少しずつ自分も症状が和らいできました。
もう少し早めに始めればよかったなと後悔しています。
この時期は寒暖差が激しく、
「風邪なのかな?それとも、もしかしたら花粉症?」
と迷うパパやママも多いのではないでしょうか?
また、
「花粉症なのかも?」
と悩みながら毎年そのままにしていませんか?
今回は子どもの花粉症に関するお話です。
このブログを読むことで、子どもの花粉症の診断方法、治療などについてしっかり理解することができます。
子どもも花粉症になるの?
花粉症って子どももなるの?って思われる、パパやママもいらっしゃると思いますが、
最近は発症の低年齢化が進んでおり、中には2歳ごろから、花粉症の症状が出るお子様もいらっしゃいます。花粉の飛散量の増加、衛生環境が整うことにより、アレルギー体質のお子様が、昔よりも増えたこと、大気汚染の影響などが原因と言われております。
小さい頃に発症すると、長い期間に渡り治療が必要になるので、しっかりと診断方法や、治療法を把握して、対策をしていきましょう。
どうやって診断するの?
お子様の場合は、風邪を引きやすいため、症状の鑑別が難しいです。
一般的に花粉症の場合は、透明な鼻水が多く、くしゃみや、目の充血など粘膜症状を伴うことが多いです。季節性のもので、毎年同じ時期に症状が出るといった特徴があります。
春の花粉として
秋の花粉として
に症状が出やすいです。
問診、診察に加えて血液検査をすれば花粉症かどうかの判断はしっかりできます。
血液検査は何歳からでもできますが、採血検査はお子様に負担がかかる行為であるため明らかにある季節に一致して、粘膜症状(目の充血、くしゃみ)とさらさらした鼻水が出る場合は、無理に採血検査を行わなくてもいいかなと思います。
しかし採血検査をすることで、原因がはっきりして、対策をした方がいい季節などもわかるのでメリットもあります。
クリニックでの採血検査は、ご家族と実施に関して、ゆっくりお話ししながら決めていければと考えております。
花粉症対策で重要なことは?
子どもでも花粉症の対策は大人と変わりありません。
の2点が大切と考えられます。
花粉にさらされないようにするためには
・マスクや眼鏡をして花粉の体内への侵入を防ぐ
・帰宅後は花粉を落としてから室内に入る
・帰宅したら、手洗い、うがいは欠かさずに
・部屋は加湿して、花粉が舞わないようにする
このような事に気をつけるといいでしょう。
その他の換気のコツなどに関してはこの記事を参考にしてください。
子どもの花粉症の薬はどうするの?
治療で使用する薬は大人と基本的には変わりはありません
大事なことは症状が出てから開始するのではなく、症状が出る前から早めに予防的に薬を内服する事です。
アレルギー症状を抑える抗ヒスタミン薬を内服する事。
それに加えて、
目の痒み、充血などがひどい場合には点眼薬
くしゃみ、鼻のムズムズ感がひどい場合には点鼻薬
を使用すると良いでしょう。上記の治療は対処療法と言って、症状を和らげる治療です。
最近では花粉症を引き起こすアレルギー体質に対して治療を行い症状を和らげるような治療方法もあります。
「舌下免疫療法」という治療法になります。
毎日スギ花粉を少量づつ薬として飲む事で体を慣らしていく治療になります。残念ながら花粉が飛散していない時期に始めなければならないので、今のシーズンはできず、開始は夏過ぎぐらいからになります。
治療の対象年齢ですが、薬は錠剤で、しばらくの間、口腔内に保持する必要がありますので、大体5歳前後ぐらいからできるお子様が多いです。
舌下免疫療法を行うのには資格がいります。当院で診療を行う医師は自分を始め、全員、資格を持っておりますので安心して受診してくださいね。
まとめ
本日は子どもの花粉症に関して診断方法や治療をまとめてみました。
大事なことは
「花粉症かな?」と思ったら早めに受診してしっかり予防をすることです。
また、症状が酷くて悩んでいる場合には、舌下免疫療法で、症状が和らぐ可能性もあります。
気になる方は是非クリニックで相談してください。
ではまた!
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