初夏の味覚「びわ」と「さくらんぼ」の注意点
川口駅前院の分院長の高橋です。
夜尿外来コラムやスタッフブログも記載しておりますので、ご覧いただけたら嬉しいです。
5月は、ゴールデンウィークでお出かけした後、なんとなくだらけてしまいがちですよね。
「5月病」なんて言葉が飛び交う今日この頃でしょうか。
さて、5月に収穫時期や食べ頃の旬を迎える果物として、「びわ」「さくらんぼ」「メロン」「小玉スイカ」などがあります。
今回、初夏(5〜6月)の味覚である「びわ」や「さくらんぼ」を取り上げ、お話しします。
びわは、ジューシーな果肉と爽やかな甘味が特徴的で、β-カロテンなどの栄養素が豊富です。
主に長崎や千葉など温暖な地域で栽培され、生食のほか、ジャムやコンポートにも適しています。

さくらんぼは、「果樹の宝石」とも呼ばれ、甘酸っぱく、みずみずしい食感が特徴で、ビタミン類やカリウムなどが豊富です。
「佐藤錦」や「紅秀峰」が有名で、「佐藤錦」は甘みと酸味のバランスが良く、「紅秀峰」は果肉が硬めで甘みが強いと言われています。

びわもさくらんぼも、バラ科に属します。
バラ科には、下記の通り、他にもたくさんの果物が属しています。
| バラ科 | オランダイチゴ属 | イチゴなど |
| キイチゴ属 | ラズベリーなど | |
| スモモ属 | モモ、スモモ、プルーン、サクランボ、アンズ、ウメなど | |
| ナシ属 | ナシ | |
| リンゴ属 | リンゴ | |
| ビワ属 | ビワ | |
| クワ科 | イチジク属 | イチジク |
果物を食べる時、何科? なんて気にしないで食べますよね。
私自身、小児科医になるまで意識したことはなかったですし、アレルギーの勉強を始めてから知ったことです。
バラ科の果物に共通したアレルギー症状を誘発する可能性があるので、初めて食べる際は注意が必要です。

びわやさくらんぼなどのバラ科の果物を中心とした果物アレルギーは、口腔アレルギー症候群を起こすことがあります。
口や喉のかゆみ・腫れが生じ、稀にアナフィラキシーなどの重症化も懸念されます。
軽い症状ですと、ご家族がアレルギーと認識されないこともあるので、気になる際はぜひご相談ください。
また、自然寛解の可能性が低いです。
成長とともに自然に治るケースは少ないので、長期にわたる対応が必要とされています。
加熱すれば食べられることもあり、医師の管理下で適切な対応をとることでアレルギー症状をある程度避けられます。
実は、カバノキ科の花粉に含まれるアレルゲンと、バラ科の果物に含まれるタンパク質の構造が非常に似ています。
日本における代表的なカバノキ科の木は、シラカンバやハンノキです。
シラカンバ
ハンノキ
すると、カバノキ科の花粉に感作された免疫システムが、構造の似たバラ科の果物のタンパク質を誤認します。
つまり、カバノキ科の花粉アレルギーの方は、バラ科の果物にもアレルギー反応が出やすいです。
また、バラ科アレルギーの方は、カバノキ科の花粉にも反応しやすいです。
この関連性は、花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)といいます。
前述の症状を認めた際は、血液検査などで原因を確認することをお勧めします。
気になる方は、ぜひご相談ください。
次の投稿でお会いしましょう。
365日こどものミカタ
「子どもが安心して大人になれる社会に 大人が安心して子どもを育てられる社会に」
365日診療の小児科クリニック
土曜日、日曜日、祝日、休日も毎日診療
川口市、さいたま市、戸田市、北区
毎日、健診、予防接種も対応
小児科専門医による安心の診察なら
Sunnyキッズクリニックへ
