豆まきと誤嚥
川口駅前院の分院長の高橋です。
もうすぐ節分ですね。
大人は鬼のお面を被り、こどもたちに全力で豆をぶつけられる豆まきのイベントは、痛みを伴うものの、大人にとってもこどもにとっても貴重な思い出です。
ただし、豆は異物誤嚥・窒息事故のリスクが高い食材ですので、ご注意ください。
消費者庁は、平成 22 年 12 月から令和2年 12 月末までに医療機関から寄せられた情報を報告しています。
その報告では、5歳以下の事故が 86%を占めていました。

原因となった食品は、菓子類が最多で、豆やナッツ類が次点でした。

幼児にとって、豆・ナッツ類は誤嚥のリスクが高い食べ物であることがわかります。
豆やナッツ類に限らず、食べ物は咀嚼してから、飲み込みます(嚥下します)。
一般的に、大人に準じた咀嚼が可能になるのは、乳歯列が完成する3歳以降です。
咀嚼してからスムーズに嚥下する協調運動が完成するのは、6歳臼歯の萌出後と考えられています。
なので、硬い豆やナッツ類を完全に噛み砕けずに、喉や気管に詰まらせて窒息したり、砕けた破片が気管に入る危険性が高いです。

豆まき時、小さいお子さんには硬い豆は食べさせないようにしましょう。
大きいお子さんであっても、少量、ゆっくりたべるためにも個包装の豆を使ったり、徹底的に片付けるなどの対策を取りましょう。
誤嚥しやすい食品は、以下の通りです。

ミニトマト、ブドウ、キャンディーなどは、噛まずに「つるん」と喉の奥に入りやすく、気道を塞ぐリスクが高いです。
3歳児の口の直径は約3.9cm(約4cm以下)なので、この範囲に収まる丸くつるっとしている食品は特にご注意ください。
パンやご飯など、口の中や喉に張り付きやすく、唾液を奪って塊となって、飲み込みづらくなります。
必ず水分と一緒に少量ずつ与え、よく噛むようにしましょう。
イカ、生のニンジン、リンゴなどは、強い力で噛まないと細かくならないため、大きな塊のまま飲み込んでしまう原因になります。
食べやすいよう、食品のサイズを小さく切る(1.5cm以下など)などの工夫が重要です。
誤嚥に気をつけながら、節分の豆まきを家族みんなで楽しみましょう。
次の投稿でお会いしましょう。
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