秋とアレルギー 衣替え✖️喘息発作/秋生まれ✖️アトピー
川口駅前院の分院長の高橋です。
スタッフブログや夜尿外来コラムもご覧いただけたら嬉しいです。
夏の猛暑と打って変わって、だんだん涼しくなってきました。
秋は過ごしやすい季節ですが、いくつか注意点があります。
冬に向けて、衣替えを済ませた方も多いかと思います。
タンスに眠っていた冬服を着る際は、喘息発作に御注意ください。
ダニのアレルゲンは室内で一年中見つかりますが、繁殖のピーク期にあたる夏から秋にかけて最も多くなります。
特に長期間タンスにしまっていた衣類を秋の衣替えで久しぶりに着る際、ダニが発生していることがあります。
ダニにアレルギーをお持ちの方は、秋の衣替え時に症状が悪化しやすく、喘息発作を誘発するので要注意です。
ダニ対策として、収納前と着用前に必ず洗濯し、ダニの餌となる皮脂や汚れを落とすことが重要です。
ダニは乾燥に弱いので、洗濯後はしっかりと乾燥させ、湿気を残さないようにしましょう。
収納する際は防虫剤や除湿剤を使用し、収納棚に衣類を詰め込みすぎず、風通しを良くしましょう。

アトピーは、冬の乾燥、夏の汗や紫外線、春・秋の花粉など、特定の季節の要因によって症状が悪化します。
季節によって悪化する主な原因は異なりますが、いずれの場合も皮膚のバリア機能の低下が症状悪化に繋がると考えられます。

山梨大学の研究チームが実施した調査で、子どもの生まれた月とアトピー性皮膚炎の発症率に関連性があることが分かりました。
特に10月から12月生まれの子どもでアトピー性皮膚炎の発症率が最も高く、逆に4月から6月生まれでは低いことが示されています。
しかし、生後6ヶ月間の日照時間・湿度とアトピー性皮膚炎の関連性を分析しましたが、科学的な関連は見つけられなかったそうです。
アトピー性皮膚炎の発症にどのような環境が関与しているかについては、さらなる研究が待たれます。
様々な要因でアトピーは悪化し得るので、季節の変わり目は特にこまめな保湿を心がけ、肌のバリア機能を保つようにしましょう。
汗をかいたらこまめに着替えたり、通気性の良い衣類を選んだりしましょう。
次の投稿でお会いしましょう。
365日こどものミカタ
「子どもが安心して大人になれる社会に 大人が安心して子どもを育てられる社会に」
365日診療の小児科クリニック
土曜日、日曜日、祝日、休日も毎日診療
川口市、さいたま市、戸田市、北区
毎日、健診、予防接種も対応
小児科専門医による安心の診察なら
Sunnyキッズクリニックへ
