夏に増える「すり傷・切り傷」どうする?
夏に増える「すり傷・切り傷」どうする?
~ご家庭でできる応急処置と湿潤療法について~
こんにちは。Sunnyキッズクリニックです☀️
これから暑い季節になると、お子さんたちは公園や水遊び、自転車などで活発に遊ぶ機会が増えます。
その一方で、
・転んですりむいた
・遊具でぶつけた
・自転車で転倒した
・木や石で切ってしまった
といったケガも増える時期です。
今回は、ご家庭でできる傷の応急処置と、近年広く行われている「湿潤療法(しつじゅんりょうほう)」についてご紹介します。
まずは傷をしっかり洗いましょう
お子さんが転んでケガをすると、つい消毒したくなるかもしれません。
しかし、傷の治療で最も大切なのは「しっかり洗うこと」です。
応急処置の手順
① 出血している場合は清潔なガーゼやタオルで圧迫する
② 水道水で傷を十分に洗い流す
③ 砂や土などの汚れを丁寧に取り除く
④ 傷の状態を確認する
特に公園や校庭でできた傷には、砂や小さな異物が入り込んでいることがあります。
痛がっても、まずはしっかり洗浄することが感染予防につながります。
消毒は必要?
以前は傷ができたら消毒することが一般的でした。
しかし現在では、軽いすり傷や切り傷では必ずしも消毒が必要とはされていません。
消毒液は細菌だけでなく、傷を治そうとする細胞にもダメージを与えることがあります。
そのため、
「よく洗う」
↓
「適切に保護する」
という考え方が主流になっています。
湿潤療法(しつじゅんりょうほう)とは?
湿潤療法とは、傷を乾かさず適度に潤った状態で治す方法です。
傷から出る浸出液(しんしゅつえき)には、傷を治すための成分が含まれています。
かさぶたを無理に作らず、その治癒力を活かすことで、
・痛みが少ない
・傷が治りやすい
・きれいに治ることが期待できる
というメリットがあります。
湿潤療法が向いている傷
- 軽いすり傷
- 浅い切り傷
- 擦過傷
- 転倒による表面的な傷
湿潤療法が向かない傷
次のような場合は医療機関での評価が必要です。
- 深い傷
- 強い出血がある傷
- 動物や人に噛まれた傷
- 汚染が強い傷
- 膿が出ている傷
- 感染が疑われる傷
ご家庭でできる湿潤療法
- 傷を流水で十分に洗う
- 汚れや砂を取り除く
- 創傷被覆材(キズパワーパッドなど)や医療用ドレッシング材で覆う
- 傷の状態を確認しながら適宜交換する
注意点
・傷が汚れているまま貼らない
・膿が出ている場合は使用しない
・貼った後も傷の状態を確認する
・赤みや腫れが強くなる場合は受診する
湿潤療法はすべての傷に適しているわけではありません。
深い傷や感染した傷では別の治療が必要になることがあります。
こんな時は早めに受診しましょう
次のような場合は医療機関への受診をおすすめします。
✓ 出血がなかなか止まらない
✓ 傷が深い
✓ 顔をケガした
✓ 異物が取れない
✓ 動物に噛まれた
✓ 傷の周囲が赤く腫れてきた
✓ 発熱や強い痛みがある
特に顔の傷は傷あとが残らないよう適切な処置が重要です。
予防も大切です
夏は半袖・半ズボンになる機会が増えます。
活発に遊ぶことはとても大切ですが、
・サイズの合った靴を履く
・自転車ではヘルメットを着用する
・公園や河川では周囲の環境に注意する
など、ケガを予防する工夫も心がけましょう。
最後に
お子さんのケガは突然起こります。
慌ててしまうこともありますが、
「まずは流水でしっかり洗う」
これが応急処置の第一歩です。
傷の状態によっては医療機関での処置が必要になることもあります。
心配な場合は無理にご家庭だけで判断せず、お気軽にご相談ください。
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