Sunnyコラム

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子宮頸がんのない『未来』つくりませんか?

個人的な大ニュースとして2022年4月からHPVワクチンの積極的勧奨の再開、また積極的勧奨中止により接種機会を逃した年齢層へのキャッチアップ接種が開始されました!!!!

これまで小児科コラムでHPVワクチンの重要性についてご紹介させていただきましたが、これほどまでに嬉しいニュースはありません。

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僕がHPVワクチンを知ったのは8年前(当時大学6年生)。婦人科の病院実習で、発見時には子宮頸がん末期、3人の子供を抱えながら闘病生活を送る30代のお母さんを受け持ったことがきっかけでした。その後うてる最善の治療を尽くしましたが、残念ながら亡くなってしまいました。

その際に子宮頸がんの恐ろしさと、それを予防できるHPVワクチンの存在を知りましたが、当時HPVワクチンは積極的勧奨中止されており、今後同じ悲しみが繰り返されるのかというもどかしさを感じました。

 

子宮頸がんは年間約1万人が発症し、約3000人が死亡、また死なないまでも子宮全摘が必要となり妊娠困難となるケースもある恐ろしい疾患です。子育て世代のお母さんが家族を残して亡くなるケースが多いことから、子宮頸がんは海外では『Mother Killer(マザーキラー)と呼ばれております。

それを予防できるHPVワクチンはお母さんを守るだけでなく、家庭を守る、最終的には社会を守る、それだけ意義のあるワクチンだと思います。有効性の高いHPVワクチン接種と定期検診の徹底を組み合わせることで、子宮頸がんは根絶可能な癌と言われております。

 

HPVワクチンは癌が予防できる夢のワクチンです。

今後海外同様に男子への定期接種化が進められると思います。

ぜひ皆さんで子宮頸がんのない『未来』つくりませんか?