2020年10月最新 ワクチン接種のルールが変わったのは知っていますか?
Sunnyキッズクリニック院長の若林大樹です。
皆さんは2020年10月から予防接種のルールが変更になったのはご存知ですか?
医療系の説明は一般の方々に向けて書いている記事でも分かりにくい表現を含むものがほとんどです。
噛み砕いて、この記事書いているので読み終わる頃には、変更点、今後気をつけること、変更によるメリットなどについてわかるでしょう。
大きな変更点は2つ
ロタウイルスワクチンに関しての記載は以下の記事を参照してください。
以前ほど接種間隔の規制が
厳しくなくなった
これだけ覚えておけばOKです。
簡単ですね!
今までは
6日以上の間隔をあける事
27日以上の間隔をあける事
という2つの決まりがありました。
つまり、生ワクチンと不活化ワクチン両方覚える必要がありました。
めちゃくちゃ大変ですね。
でもこれからは生ワクチンのみ気をつければいいので簡単ですね。
生ワクチンは全部で 5つ。
です。
ロタだけは経口の生ワクチンで、注射で行う他の4種類とは異なる扱いになるので注意をしてください。
わかりやすい表にまとめるとこんな感じになります。
改定はしたが大きな枠組みが変わるわけではない
大きな枠組みが変わるわけではなく、予防接種自体が、規定の時期に一定間隔で接種をしていくことで免疫を得ることができるので、これまでの接種スケジュールが大幅に変わることはありません。
従来と同じように、生後2ヶ月でロタ、B型肝炎、肺炎球菌、ヒブを接種して1ヶ月ごとに接種していくスケジュールは変わらないのです。
基本的なスケジュールはこちらのサイトを確認してください。
改定でイレギュラーな事態への対応はしやすくなった
ただ、少しイレギューラーな事には対応しやすくなりました。
です。下に詳しく説明していきますね。
改定でインフルエンザワクチンを接種しやすくなった
従来であれば 生ワクチン接種後は27日開けなければならず、インフルエンザのワクチンを打ちたいがために日程をずらして同時に接種したり間隔を調整する必要がありました。
改定前は生ワクチンを接種したら27日開けないとインフルエンザが接種できなかったのが、
改定後は生ワクチンを接種しても関係なくいつでもインフルエンザを接種することができます。
具体的にどういう時期かというと、
麻疹風疹、水痘、おたふく
麻疹風疹、おたふく
との絡みです。
今まではこれらのワクチンをずらしたりインフルエンザと同時に接種することも考えましたが、これからは気にせず接種することができます。
必要なワクチンをどんどん接種していけるので良い改定だと自分自身は思います。
改定でご家族が同時接種を避ける場合にも接種しやすくなった。
小児科学会の方針でも、同時接種のリスクは、単独接種に比較して高まらないとされていますが、中には同時接種を避けたいご家族もいると思います。
今までであれば不活化ワクチンの間隔も6日必要であったため、ほぼ毎週クリニックに通い、接種しなければなりませんでしたが、単独接種でも生ワクチン間の制限だけ回避すれば比較的自由に接種することができるようになりました。
もちろん同時接種に嫌悪感を示す方がいらっしゃるお気持ちはわかりますが、自分自身も断然同時接種を勧めます。何度も病院へ通院するのは大変ですし、万が一の時に、期限内に接種できないリスクもありますからね。
まとめ
今回は、予防接種の改定されたルールについてまとめました。
これだけ最低覚えてください。
・間隔がネックになって接種の機会を逃した
・時期が遅れて公費にならなかった、
・自費で打つしかなくなった
というような状況を回避しやすくなりました。
新しいルールを活用してしっかり予防接種をすすめていき、予防できる病気はしっかり予防して、お子様の健康をまもっていきましょう!
もうそろそろ周辺の保育園、幼稚園へのご挨拶も始めました。
是非幼稚園、保育園などで当院のパンフレットを受け取った際は、
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チェックしてみてください。
12月下旬の開院前には内覧会も行う予定です。
皆様にお会いできる日をスタッフ一同楽しみにしています。
ではまた。