3年ぶりに季節性インフルエンザが流行シーズン入り!!!
前回の小児科コラムでご紹介しましたが、今冬は季節性インフルエンザの流行が懸念されております。前回の小児科コラムを書いた12月上旬の段階では、季節性インフルエンザは過去2シーズンと比較し増加傾向であるものの、『流行』とまでは言えない状況でありました。
しかしながら12月末の集計により、3年ぶりに季節性インフルエンザの流行シーズン入りを確認しました。
今現在の日本の流行状況、他国の季節インフルエンザの流行状況も併せてご紹介したいと思います。
●日本の季節性インフルエンザの流行状況は?
季節性インフルエンザは定点把握疾患の1つで、特定の医療機関を定め、その医療機関を受診した患者数を基に流行状況を把握しております。12月末の集計によると、季節性インフルエンザの定点あたり報告数が1.24と、流行開始目安の1.0を上回り、3年ぶりに流行シーズンに入りました。
また季節性インフルエンザの感染拡大による子どもたちへの影響も徐々に拡大しております。
週を追う毎に学年閉鎖・学級閉鎖を行った施設数も増加傾向であります。
https://www.mhlw.go.jp/content/001032733.pdf
日々の診療においても季節性インフルエンザの増加を顕著に感じております。
現在Sunnyキッズクリニックでも、1日あたり7〜10人程度の患者さんが季節性インフルエンザ陽性となっております。依然として新型コロナに感染した患者さんの方が多いですが、季節性インフルエンザの患者さんも日に日に増加している印象です。
●他国の季節性インフルエンザ流行状況は?
前回アメリカの季節性インフルエンザの患者数が急増しているとご紹介いたしましたが、現在も依然として高い水準ですが、ピークアウトした状況です。
CDCによると、アメリカにおいて今シーズンこれまでにインフルエンザ感染者は2000万人、入院患者が21万人、死亡者が1万3000人と推計されております。また12/30現在で61人の小児の死亡が確認されております。
https://www.cdc.gov/flu/weekly/index.htm
●新型コロナ・季節性インフルエンザ同時流行に備えて
3年ぶりに季節性インフルエンザの流行が始まりました。新型コロナ・季節性インフルエンザ同時流行の備えについての厚生労働相の通達を下記に添付しておきます。
https://www.mhlw.go.jp/content/001032283.pdf
●まとめ
3年ぶりに季節性インフルエンザが流行シーズン入りしました。新型コロナウイルスも、季節性インフルエンザも感染力が強く、とても厄介なウイルスです。同時流行に備え、出来る限りの感染対策を今後も継続していきましょう。