チャイルドケアルーム?
こんにちは。助産師の高橋です。
今回はまず、チャイルドケアルームについてお話させていただこうと思っています。
こちらは、助産師外来の一つで、既存の母乳育児相談室と変わりはありません。
新しく名前を追加した理由としては、母乳育児をしていない方もいらっしゃいますし、相談したいことはないけど…
という方もいらっしゃるかもしれないと思ったからです。
”気軽に”をモットーにしていますので、名前の通り、”子育て”をされている方は、お気軽にお越しいただけるとうれしいです。
チャイルドケアルームも母乳育児相談室も、新設されたWelcome健診も、育児をされている方全てに来ていただきたいので、助産師と話をしたいなーと思っていただいたときは、是非!!いつでもお越しください。心より、お待ちしております。
そんな私から、助産師としてみなさんにお伝えできることがあればと思い、今回はいかにも助産師っぽい、”母乳育児を継続するために知ってもらいたいこと”についてお話していこうと思っています。
まずは、乳汁の生理と、乳汁産生についてです。
1.乳汁分泌の生理
乳汁生成一期:妊娠中期〜後期、産後2日頃までの乳汁は発来まで
→この時期分泌されるのは、感染防御因子を含む初乳
→とにかく赤ちゃんが泣く、30〜1時間ごとに泣くことも多い時期です!
乳汁生成二期:乳汁分泌が増加し、確立するまでの産後3〜8日頃まで
→この時期は、移行乳と呼ばれ、乳糖や脂肪分が増えてくる
→ようやく少しずつ母乳が出てきて、量になってきたかな〜、3時間くらい寝る様になってきたかなー。
これから母乳だけで大丈夫なのか、ミルク足したらいいのかどうしたらいいんだろう・・・。
えっ!退院だ!!という時期です。
乳汁生成三期:産後9日目以降、乳汁分泌が確立し、維持され、退縮期に至るまで
→この時期は成乳と呼ばれ、タンパク質や、免疫に関わる物質の濃度が高く、エネルギー量多くなってくる
→sunnyに来て下さっている多くのお母さんがたはこの時期だと思います。
2.乳汁産生の調整
エンドクリーン・コントロール=乳汁生成二期
児が乳房を吸啜する刺激で、脳下垂体前葉と後葉からのホルモン主導による乳汁生成が行われる
オートクリーン・コントロール=乳汁生成三期
授乳後に、乳房内に残った量によって乳汁産生量が調節される
赤ちゃんが産まれてすぐに、母乳をよく吸わせると、母乳がよく出てくるから、赤ちゃんが欲しがるままに欲しがるだけ、おっぱいをあげてねと言われたと思います。理由は、赤ちゃんが産まれてから産科を退院するまでの間は、赤ちゃんが乳頭を吸啜することによって、お母さんの脳に司令が行き、”母乳を作ってくださーい!、母乳を出してくださーい!”というホルモンが働くからです。
その後は、乳房からどれだけ母乳を取り去ったかによって母乳の分泌量が決まってきます。
教科書のような知識編でしたが、いかがでしたか?
知ってるよーという方もいらっしゃるかもしれません。
乳房が張らなくなったから、母乳が作られなくなったかと思っていた・・・と、思っていた方もいらっしゃるかもしれません。
この時期は、乳房が張らないと出ないのではなく、赤ちゃんに母乳を飲ませれば飲ませるほど、たくさんの母乳が産生されます。
ですので・・・
母乳育児を継続する方法は、極々自然なこと、赤ちゃんが母乳を欲しがる時に、欲しがるままに母乳を飲ませてあげることなんです。
最後に
母乳育児を継続したいお母さんがた、今しか出来ない母乳育児の時間を楽しんで下さいね。いつでも応援しています!!
母乳がどれくらい出てるのかな、足りているのかな、飲ませ方はこれでいいのかな・・・と思うことも多いと思います。
母乳の量や赤ちゃんの体重、日常のちょっとした聞きたいことがあれば、いつでもお気軽にチャイルドケアルームに遊びに来て下さいね。
お待ちしています。