全国各地で『熱中症警戒アラート』!!!家族みんなで熱中症対策を!!!
今年も全国的に猛暑が続いております。危険な暑さを示す『熱中症警戒アラート』が連日全国各地で発表されております。また夏休みで外出するご家族も多いかと思われますので今回は熱中症について簡単にお話しようと思います。
https://weathernews.jp/s/topics/202307/270055/
●熱中症とは?子どもは熱中症になりやすい!
熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで体温調節がうまく働かなくなり、体内の水分・塩分のバランスが崩れることにより、めまいや頭痛、けいれん、意識障害など様々な症状を起こす疾患です。
特に子どもは以下の点から、大人と比較して熱中症になりやすいとされます。
①体温調節機能が未発達
子どもは発汗機能が未熟で、大人と比較し暑さを感じてから発汗するまで時間がかかるため、熱がこもりやすく体温が上昇しやすいとされます。
②体重に対する体表面積、全身に占める水分の割合が大きいため、外気温の影響を受けやすい
気温が体表温度より高くなると熱を逃がすことができず、反対に周りの熱を吸収してしまう恐れがあります。
③子どもは地面からの照り返しによる影響を受けやすい
幼少期の子どもは身長が低いため、地面からの照り返しによる影響を強く受けます。そのため大人が暑いと感じる時には、子どもはさらに高温の環境下にいることになります。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000564.000027480.html
④小さいお子さんは症状をうまく伝えられない
乳幼児は暑さや体の不調を自分の言葉で伝えることができません。また自身で服装の調節や、水分摂取もできないため、周囲の大人の注意、サポートが必要です。
●症状・重症度、その際の対応は?
熱中症の重症度はI度〔軽症〕、Ⅱ度〔中等症〕、Ⅲ度〔重症〕に分けられます。症状、またその際の対応については以下の通りです。
https://oshiete-dr.net/2018/07/10/post-437/
応急処置を行っても改善しない場合や、症状が悪化していく場合、判断に迷った場合は必ず医療機関へ相談してください。
●『熱中症警戒アラート』とは?暑さ指数とは?
『熱中症警戒アラート』は、暑さ指数33以上が予測される場合に発表されます。暑さ指数とは①湿度、②日射、輻射などの周辺の熱環境、③気温の3つを取り入れた指標です。暑さ指数が28を超えると熱中症患者が急増するとされます。
https://www.wbgt.env.go.jp/sp/wbgt.php
以下が暑さ指数に対する日常生活・運動に関する指針ですが、暑さ指数28以上で「厳重警戒」、31以上で「危険」とされます。『熱中症警戒アラート』が発表される暑さ指数33以上は「極めて危険」であると言えます。
https://www.wbgt.env.go.jp/sp/wbgt.php
『熱中症警戒アラート』の発表状況は、以下の熱中症予防情報サイトやメール配信サービス、環境省公式アカウントによるLINE通知で確認できますので、ご活用いただければ思います。
https://www.wbgt.env.go.jp/alert_mail_service.php
●熱中症の予防対策は?子どもの注意点は?
①暑さを避ける
熱中症予防で最も大切なことは、「危険な暑さを避ける」ことです。『熱中症警戒アラート』発表時はなるべく外出は控え、涼しい室内で過ごしていただければと思います。
②こまめな水分・塩分補給
喉の渇きを自覚した時点で、もうすでにかなり多くの水分が失われています。喉が乾く前にこまめに水分・塩分補給できるように、外出時は水筒やペットボトルを持ち歩きましょう。
特に子どもは年齢によって暑さや体の不調を言葉で伝えることができません。また遊びに夢中になると喉の渇きや気分不良などの熱中症のサインに気づくのが遅れがちになります。大人が子どもをこまめに観察し、服装の調節や、適宜休憩や水分・塩分補給をすすめましょう。
また車内などの高温下の環境に子どもを置き去りにするのは絶対にやめましょう!「寝ているから」「ちょっとの時間だから」と子どもを放置するのは極めて危険です。
https://oshiete-dr.net/2018/07/10/post-437/
●まとめ
子どもの熱中症対策には大人のサポートが必須です。特に『熱中症警戒アラート』が発表された際は、熱中症に至る危険性が極めて高いです。まずは危険な暑さを避けること、こまめな休息、水分・塩分補給を心掛けていきましょう。現在夏休みを満喫しているお子さんも多いかと思います。家族みんなで熱中症対策を行い、良い夏の思い出をつくっていただければと思います。