Sunnyコラム

小児科コラム

イヤイヤ期について

こんにちは!助産師の柴山です🐶

Sunnyには、子育て中のママパパスタッフがたくさんいるんです!☺︎✨

休憩時間には、「今日も朝からイヤイヤしてた」とか「外でひっくり返ってた」とか…。

そんなお話もしていたり🫢🤝笑

我が家にも絶賛イヤイヤしている来月3歳の息子がいますが、同月齢のお子さんを育ててらっしゃるママたちへ!🤝

今、乳児ちゃんを育ててらっしゃるママたちへ!🤝🤝

今回は、イヤイヤ期についてお話します!

🌸このブログを読むとわかること🌸

 イヤイヤ期について

 対応方法
イヤイヤ期とは

みなさんは、イヤイヤ期と聞くと何歳くらいのお子さんをイメージされますか?🤔

私は1歳後半〜3歳くらい(が願望…🙏)かなぁと思っています🤔

実は、「イヤイヤ期」の明確な定義はありませんが、発達心理学では、「子どもの自我は1歳半ころに芽生える」とされています。

簡単に言ってしまうと、「わたし(ジブン)!」という感覚です。「わたしは○○がしたい」「わたしは◯◯と考えている」などと思い始める時期です。

 

自我が芽生え始める時期のお子さんは、

「自分の行動は自分で選び、自分で決めて、自分が起こすもの」であることに段々と気がついていきます。

その結果、大人が良かれと思って選んだり決めたり…。 時間の関係上、ちょっと手伝ってしまったりすると…。

自分で決める!」「自分でやりたかった!」と言わんばかりに、「いや!⚡️」と表現することがあります🥲

 

「◯◯が嫌だった」「自分はこうしたかった」「自分がやりたかった」など表現できると良いのですが、言語で表現することは、まだ少し難しい時期です😕

なので、「なぜ自分の思いをわかってくれないのか」「なぜ自分の思いに大人が応じてくれないのか」と怒りや悲しさ(時には絶望…)を感じ、自分の思いを表現するために「ママ、いや!」「パパ、きらい!」(訳:自分の思いをわかってくれないママやパパが気に食わない)などと、主張するようになります。

 

ただ、この時期のお子さんは、彼らなりに葛藤もしているとも言われています。

なぜなら、お子さんは、ママやパパと一緒に過ごす心地よさや、楽しさをたくさん経験してきているからです🍀

自分はこうしたい」  vs     「大好きなママやパパはこう言ってる…」 の葛藤です❗️

自分で選んだり、挑戦してみることに喜びや達成感を覚えると同時に、そんな自分を「見守ってほしい」「認めてほしい」という大人への思いも大きくなります。

 

自己主張することや大人に対抗することだけが、この時期の特徴ではありません。

お子さんが外でひっくり返っている時には、どうか一度…

今は(子どもなりに)悩んでいる、戦っているんだ…」ということを思い出していただけたら嬉しいです🙇…私も頑張ります😂!!

対応方法

では、私たちにはどのような対応が求められるのでしょうか?🤔ポイントを5つお話します!

①お子さんの思いをくみとる

②一旦受けとめる

③お子さんの思いを言語化する

④お子さんが安全に行動するための枠組みやルールを伝える(大人の思いや都合を伝える)

⑤お子さんが折り合いをつけることを信じて待つ           です!

 

①お子さんの思いをくみとる

お子さんの行動の背景にどのような思いがあるのかをくみとります。

「何を伝えたかったのか」「何をしたかったのか」などです。最初は難しいかもしれませんが、徐々にわかってくるかと思います。

 

②③一旦受けとめる→お子さんの思いを言語化する

まずは、一旦、お子さんの思いをうけとめてあげてください。「(◯◯ちゃんの思いは)わかったよ」で十分です。

次に「◯◯したかったんだよね」「〇〇したかったのかな」など、①で考えたお子さんの思いを言葉にして(言語化して)あげてください。

お子さんは、大好きなママやパパに「わかってもらえた」と感じます。(そこで怒りがおさまる子もいれば、いない子もいますが…😂)

 

④お子さんが安全に行動するための枠組みやルールを伝える(大人の思いや都合を伝える)

ここで注意が必要なのは、お子さんの思いを受けとめることと、お子さんの要求を丸呑みする(子どもがしたいままにさせる) ことは少し意味が違うことです。

お子さんが危険なことをして自分や他人を傷つけたりしないように、また、気持ちよく生活を送ることができるように(=お子さんを守るために)、枠組みやルールを大人が伝えることが必要です。

「ここまでならやっても大丈夫だよ、やってみようか」「これ以上は難しいね」など、大人が限界を設定します。

お子さんは、「いざという時に大人が守ってくれる」と信じている(安全が保障されている)からこそ、色々なことに挑戦できると言われています。

お子さんが「してもよいこと」、「してはいけないこと」または「しないでほしいこと」を大人が線引きし、安全に行動するための枠組みを伝えられると良いかと思います。

 

⑤子どもが折り合いをつけることを信じて待つ

①〜④を行うと

(大人が言語化してくれた)自分の思い vs    大人の思い(都合)   で葛藤します。

折り合いをつけるためには、ある程度の「間」が必要です。それを待つことで、お子さんはじっくりと葛藤することができます。

毎日はなかなか難しいと思うので…時間がある時だけでも…!!  私も頑張ります…!😂💪

 

いかがでしたでしょうか。

この時期のお子さんにつきあうことは、時間的にも気力、体力的にも色々な面で消耗されるかと思います。

時には「怒りすぎた…」という日や「いつまで続くんだろう…」と思う日もあるかもしれません。

(ママやパパは)頑張っているのに、「ママ(パパ)、いや!」なんて言われたら、大人だって悲しいですよね…。

日々、悩まれたり、試行錯誤しながらみなさん頑張ってらっしゃるかと思います🙇

毎日、本当にお疲れさまです。

 

助産師外来では、授乳や計測だけでなく、こういった子育てに関することならどんなことでも、ご相談に応じています。

ポイント5つ試しても、全然おさまらない…なんてこともあるかと思います。

そんな時は、助産師外来にお越しいただいて、ゆっくりお話しましょう。作戦会議です🤝

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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<参考文献>

園と家庭をむすぶ  げ・ん・き No.193   P.2~P.13