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小児科コラム

今冬インフルエンザに備えましょう!!!

日本国内の季節性インフルエンザの報告数は、

新型コロナウイルス感染症の流行が始まった2019/2020シーズンから減少し、

2020/2021シーズン、2021/2022シーズンは激減を確認しました。

(季節性インフルエンザは ※1 定点把握疾患 であり、流行期に全国約5000の定点医療機関を受診した患者数が毎週報告されます)。

 


 

⚫新型コロナの世界的な流行により海外旅行をする人が極端に減り海外から持ち込まれる機会が減少したこと

⚫新型コロナに対する感染対策の徹底が同じ接触感染・飛沫感染

で伝播するインフルエンザを減らす結果につながったと考えられております。

 

本題になりますが、海外に目を向けると南半球のオーストラリアで現在インフルエンザの報告数が急増しております。インフルエンザの流行時期が5〜9月頃にピークを迎えるオーストラリアの流行が、日本でのインフルの流行を予測する上で参考となることが多いため、
今冬は日本でも季節性インフルエンザが流行する可能性があります。

 

また皆さんの記憶にも新しいかと思いますが、2021年夏にRSウイルスが大流行しました。2020年にR Sウイルスが流行しなかったことでRSウイルスに免疫を持たない子供が増えたことが原因ではと考えられております。季節性インフルエンザも2019/2020、2020/2021、2021/2022シーズンと3シーズンに渡り流行がみられませんでした。3年間に渡り季節性インフルエンザに対して免疫を持たない人が増えていることが予想され、これまでのシーズンを大きく上回る大流行になる可能性があります。

 

新型コロナウイルス同様に季節性インフルエンザも小児において怖い感染症です。お子さんを守る上でも、家庭内に持ち込まないためにも皆さんで予防接種など含めた感染対策を徹底していきましょう。

 

〈 6/22のニュースになりますが、季節性インフルエンザで東京都内の小学校が学年閉鎖になったようです。今後の流行に注視していきましょう。

 

※1   定点把握疾患  :  発生動向の把握が必要なもののうち、患者数が多数で、全数を把握する必要はない疾患

 

 

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