薬ではない夜尿治療=アラーム療法について|腎臓専門医が解説します

実はアラーム療法の歴史は古いです。
モーラー(Mowrer)夫妻は、1938年にアラーム療法を発表しました。
当初は、寝具のシーツの下に濡れを感知する電極パッドを敷き、夜尿をした瞬間にベルが鳴る仕組みでした。
その後、アラーム療法の有効性を示す報告が集積されて、今に至っています。
アラーム療法とは、睡眠中の排尿による水分を検知して警報が鳴る装置を用いて、排尿した瞬間の尿意に気づかせる行動療法です。
継続することで睡眠中でもおねしょする前に尿意に気づけるようになると考えられています。
しかし、医学的に解明されていない点が残されており、詳細な作用機序は不明です。
初期のアラーム療法は、センサーとブザーがコードでつながっている有線式が中心でした。
現在、感度の高い無線式アラームが普及しています。
最新の機器は音量調節が可能で、強力なバイブレーション機能を搭載されており、眠りの深いお子様でも起きられる工夫がなされています。
以下の4点が挙げられます。
その1 : 有害事象が少ない
その2 : 再発率が低い
その3 : 夜中に目が覚めにくいお子さんに有効
その4 : 夜間尿量が多いお子さんに有効
以下の4点が懸念事項です。
その1 : 保険診療として認められていない(自費でのレンタルや購入となる)
その2 : 夜間にアラームが作動するため、ご家族の協力を要する
その3 : 効果が出るまでに数ヶ月程度かかる
その4 : 治療を中止するタイミングの判断が難しい
アラーム療法は「夜尿症診療ガイドライン2021」でデスモプレシンと並ぶ第一選択の行動療法と位置づけられています。
Sunnyキッズクリニックでは上述のメリット・デメリットを勘案し、ご家族のご都合を踏まえ、治療方針を決定しております。
ぜひ、お気軽にご相談ください。

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