子どもの病気コラム
薬が効かない原因は【家】にあった? アレルギ治療の「もう一本の柱」お家環境の見直し方
アトピー性皮膚炎や気管支喘息、アレルギー性鼻炎など、アレルギー症状に悩むお子さんが多く受診されています。
「薬をきちんと使っているのに、いまいち症状が良くならない・・・。」
そういったお悩みはありませんか?
実は、薬を使っているだけではアレルギー症状は改善されません!アレルギー治療において重要な柱とされているのが、環境中のアレルゲン除去と回避なのです!
環境中にはさまざまなアレルゲンが存在します。環境中のアレルゲンや悪化因子となる物質は、そのものを除去するか、除去できなくても減らすことが、お子さんの症状を安定させるための鍵となります。
⚠️身の回りにあるアレルゲンと悪化因子を知る
| 分類 | 具体的な物質 |
| 環境アレルゲン | ダニ、ハウスダスト、昆虫、動物(ペット)、花粉など |
| 悪化因子 | カビ、細菌、ウイルス、PM2.5、黄砂、タバコなど |
これらのアレルゲンや悪化因子に対しては、具体的に何をすればいいのでしょうか?ご家庭でできる具体的な対策を見ていきましょう。
🧹環境アレルゲンへの対応
ダニ、ハウスダスト対策
ダニは、温度25度以上、湿度60%以上で発生しやすいとされています。
ダニそのものを取り除くのはもちろん、ダニの繁殖を抑えたり、ダニの餌(垢やフケ)を減らすことも大切です。また、こまめに掃除をして、ハウスダストが含まれているホコリを減らします。
多くの時間を過ごす寝室のダニ、ハウスダスト対策は特に重要です。
🛌天日干しや布団乾燥機を使用し寝具を乾燥させる
🛌シーツやカバー類をこまめに洗濯する(1週間に1回が目安)
🛌防ダニ仕様のシーツやカバーを使う
🛌寝具に掃除機をかける(1〜2週間に1回)
🛌こまめに部屋の掃除をする(家族の起床前や外出中など、ホコリが舞いにくい時間帯がおすすめ)
🛌ぬいぐるみは最小限に
ペット(動物)対策
基本的に毛のあるペットの飼育はおすすめできません。
すでに飼っている場合手放すことは容易ではありません。定期的にペットを洗う、屋外で飼う、部屋を分けるなどの工夫をしましょう。
花粉対策
できるだけ花粉を家に持ち込まないようにします。外出から戻ったら玄関で上着を脱ぎ、部屋に持ち込まないようにしましょう。空気清浄機の活用も有効です。
洗濯物は外干しせず、部屋の湿度に注意しながら部屋干ししたり、乾燥機を使用するなどしましょう。
🌫️悪化因子への対策
カビ対策
カビは、温度20度以上、湿度70%以上で発生しやすいと言われています。
☁️お部屋の湿度をコントロールし、カビの発生しにくい環境を意識しましょう。
☁️エアコン、お風呂場、洗濯機をきれいに保っておくことも重要です。
☁️観葉植物にもカビが生えやすいので要注意です。
細菌、ウイルス対策
感染症に対しては、アレルギー症状をコントロールしておくことが重要です。
例:喘息のコントロールを良好にすることで、感染症を契機に生じる発作を予防できます。
例:アトピー性皮膚炎では、皮膚の状態を整えておくことで、とびひ(伝染性膿痂疹)になるのを予防することができます。
PM2.5、黄砂対策
花粉と同様に、家に持ち込まない対策や空気清浄機の活用が有効です。
タバコ対策
お子さんがどんなに治療を頑張っていても、ご家庭内にタバコを吸っている方がいると、その頑張りがすべて帳消しになります。ご家族の完全な禁煙をお願いします。
🏠室内環境整備のポイントまとめ

小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2023(Web版)
✨最後に:できることから始めましょう
住まいの環境を、すべて完璧に変える必要はありありません。
「今日はここだけ変えてみよう」「明日はあの部分を見直してみよう」
という気持ちで、一歩ずつ、無理なく進めていければ大丈夫です。
アレルギーのお子さんを持つご家庭にとって、住まいを整えることが、見えないお守りになります。
家族で協力して、できることから始めましょう!
困ったことがあればいつでもご相談ください!