子どもの病気コラム
【医師解説】子どもの新型コロナウイルス感染症|症状・重症化リスク・家庭での対応を小児科医が解説
こんにちは。Sunnyキッズクリニックです。
新型コロナウイルスが日本に上陸してから数年が経過しました。「子どもがコロナにかかったらどうしたらいい?」「重症化しないか心配…」と不安に感じているパパ・ママも多いのではないでしょうか。
今回は、新型コロナウイルス感染症について、小児科の観点から現在の流行状況・症状・重症化リスク・家庭での対応を詳しく解説します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 現在の流行株 | オミクロン株の変異株が主流です。 |
| 主な症状 | 発熱、鼻汁、咳嗽、咽頭痛などの感冒症状。嘔気・嘔吐などの胃腸炎症状を伴うこともあります。 |
| 重症化リスク | 小児では重症化・合併症はまれであり、過剰に恐れる必要はありません。 |
| 注意が必要な点 | 一定の割合で重症化する方がいるため、感染対策は引き続き重要です。 |
| 家庭でできること | 手洗い・うがいなどの基本的な感染対策を続けましょう。 |
1. 今はどんな株が流行しているの?
2022年以降は、オミクロン株が系統を変化させながら継続的に流行しています。
ニュースなどで「BA系統」「JN系統」などと報道されることがありますが、いずれもオミクロン株の変異株です。
当法人の前回のコラムが2021年でしたが、その後2021年夏に第5波としてデルタ株(2021年8月〜12月)が流行し、続いて第6波としてオミクロン株(2022年1月〜4月)が流行しました。現在もオミクロン株の変異が続いている状況です。
2. 子どもの症状はどう変わった?
無症状の割合が減少
以前は小児の新型コロナウイルス感染者のうち、約40%が無症状でした。しかし、デルタ株の流行期には20〜30%、オミクロン株の流行期には約10%まで減少しています。
現在では、感染すると何らかの症状が出る方が大多数です。
主な症状
一般的な症状は以下のとおりです。
- 発熱
- 鼻汁(はなみず)
- 咳嗽(せき)
- 咽頭痛(のどの痛み)
- 頭痛
- 筋肉痛
- 倦怠感(だるさ)
注意すべき合併症
オミクロン株の流行以降、1〜4歳のお子さんを中心に以下の合併症が報告されています。
- 熱性けいれん:高熱に伴うけいれん発作
- クループ症候群:声のかすれや犬の吠えるような咳(ケンケンという咳)が特徴
これらの症状が見られた場合は、速やかに医療機関を受診してください。
3. 子どもの重症化リスクについて
小児の新型コロナウイルス感染症は、成人や高齢者と比較すると重症化のリスクは低いとされています。
しかし、重症化や合併症により入院が必要となるケースも報告されており、その半数以上が基礎疾患を持たないお子さんであったことも事実です。
過剰に恐れる必要はありませんが、どのお子さんにも重症化の可能性はゼロではないことを知っておくことが大切です。
4. 家庭でできる感染対策
基本的な感染対策が引き続き重要です。
- 手洗い・手指消毒:外出後、食事前、トイレ後にしっかり手を洗いましょう。
- うがい:帰宅後のうがいを習慣にしましょう。
- 換気:室内の換気をこまめに行いましょう。
- 体調管理:十分な睡眠とバランスの良い食事で免疫力を保ちましょう。
- 体調不良時の対応:発熱や咳などの症状がある場合は、無理に登園・登校せず自宅で休養しましょう。
5. こんなときはすぐ受診を
以下の症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
- 高熱が3日以上続く
- ぐったりしている、反応が鈍い
- 水分が摂れない、おしっこが出ない
- 呼吸が苦しそう(胸がペコペコへこむ、ゼーゼーする)
- けいれんを起こした
- 犬が吠えるような咳(クループ症状)がある
最後に
新型コロナウイルス感染症は、小児では多くの場合、適切な対応により回復が見込めます。過剰に恐れる必要はありませんが、手洗い・うがいなどの基本的な感染対策を続けることが大切です。
お子さんに気になる症状がある場合は、お気軽にSunnyキッズクリニックにご相談ください。
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