7ヶ月の赤ちゃんの離乳食と栄養について
こんにちは!
管理栄養士の六角です。
今回は、離乳食を開始して1〜2ヶ月が経った7ヶ月の赤ちゃんについてお話ししたいと思います。
離乳食2回食のスタート
この時期になると、多くの赤ちゃんが離乳食を2回食に進めています。
ママたちも少しずつ離乳食に慣れてきた頃でしょうか。
身長や体重の伸びはどうですか?
母子手帳やアプリの成長曲線に記入して、赤ちゃんの成長を見守りましょう!
きっと、順調に大きくなっていますよね。
ただ、今までの急激な成長に比べると、成長のスピードは少し緩やかになっているかもしれません。
内臓の発達とタンパク質の重要性
実は、この時期から体の大きさが急に大きくなるわけではなく、体の内部の機能が育つ時期に入ります。
特に、消化吸収機能が発達し、内臓や筋肉が増えていきます。
そのため、必要なタンパク質量が増えます。
筋肉はもちろん、内臓や消化酵素もタンパク質からできているので、赤ちゃんの体にはたくさんのタンパク質が必要です。
具体的にどれくらいのタンパク質を摂るべきか?
もし母乳やミルクを1日700〜800ml飲めている場合、毎食に以下のようなタンパク質食品を加えると良いでしょう:
•卵黄:1/2個
• 白身魚・赤身魚・さけ缶:10g
• 鶏ささみ・鶏胸肉(皮なし):5g
•豆腐:30g
形態の目安としては、「舌でつぶせる硬さ」ですね。
親指と小指でつぶせるくらいの硬さを目指しましょう。
食事の進め方
最初は、よく火を通したもの(茹でる、スープ、煮る)を、滑らかな状態にしてから少しずつ粒状にしていきます。
味付けはまだ不要ですし、食後は母乳やミルクを十分に飲ませてあげてください。
鉄分の重要性
6〜7ヶ月頃は、生まれてからお母さんからもらった鉄がほとんど使われてしまう時期で、鉄欠乏性貧血のリスクが高くなります。
赤身の魚を選んで、積極的に鉄分を摂ることをお勧めします。
鉄分が摂りやすい食材
もしまだお魚が試せていない場合や、お子様が魚を嫌がる場合、栄養相談でよくお勧めしているのが「かつお粉」です。
かつお粉は、お粥や味噌汁に混ぜるだけで、かつおの旨味が加わり、赤ちゃんも食べやすくなります。
消化に負担をかけずに、内臓に優しいのでおすすめです。
また、レバーパウダーも鉄分が豊富で、消化が良いため少量から試してみることができます。
調理が簡単で便利なので、鉄不足が気になる方にはぜひ試してほしい食材です。
最近では、砂肝を使った「鶏肝パウダー」など、香りの少ないパウダーも販売されています。
まとめ
7ヶ月頃は、体の内部を一生懸命作っている時期です。
そのため、毎食、しっかりとタンパク質を摂ることが重要です。
さらに、赤色のタンパク質食材(赤身の魚など)を意識して選ぶことが、鉄分の摂取にもつながります。
離乳食の理想は、毎回「ご飯・タンパク質・野菜」をバランスよく食べることですが、完璧を目指す必要はありません。
赤ちゃんの成長をサポートするために、その原料となる栄養素を意識して食事を用意してあげることが大切です。
栄養相談にもこの時期の質問が多く寄せられています。
これから7ヶ月を迎える方や、今まさにその時期を迎えている方に届いていたら嬉しいです。
不安なことやお困りごとがあれば、ぜひ栄養相談をご利用ください。
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スタッフ一同、皆さまのお役に立てるようにサポートいたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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