「ちゃんと食べさせなきゃ」を手放す勇気。年末年始の乱れた食生活を整える心の栄養学
2026年がスタートしましたね。皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。 Sunnyキッズクリニック 栄養外来担当、管理栄養士の六角です。
クリスマス、冬休み、お正月……イベント続きで生活リズムが崩れやすいこの時期。「野菜を全然食べていない」「お菓子ばかりでお腹がいっぱいになっている」と、焦りや不安を感じている親御さんも多いのではないでしょうか。
「明日からちゃんと食生活を整えなきゃ!」と思う気持ち、実はその「ちゃんと」が少し心配です。今日は、そんな心をふっと軽くするお話をさせていただきます。
1. 栄養は「1年単位」のロングスパンで考える
もちろん理想の食生活を常にキープできれば最高です。でも、人の体はたった1食や1週間で評価できるものではありません。実は、数ヶ月から1年という長い単位で帳尻が合うようにできているのです。
-
野菜が少ない日が続いた
-
甘いものをたくさん食べた
-
食事の時間がバラバラだった
これだけで、すぐに体が壊れることはありません。「この1週間はイベントだったから、次の1週間で少しずつ戻せばいいか」くらいの、ゆったりした気持ちで大丈夫ですよ。
2. 「ちゃんと!」の裏に隠れた「不安」の正体
「ちゃんと食べさせなさい」という言葉は、実は親御さんの「不安」の裏返しであることが多いのです。
-
「うちの子だけ成長が遅れたらどうしよう」
-
「周りの子はもっと食べているのに……」
そんな不安が募ると、つい食卓で「ほら、一口食べて」「野菜も食べなさい」と声掛けが増えてしまいますよね。すると、本来楽しいはずの食卓が**「指導の場」や「緊張の時間」**に変わってしまいます。 実は、この「食事中のプレッシャー」こそが、お子様を食から遠ざけてしまう一番の原因になることがあるのです。
3. 「見守る・任せる・比べない」が育む好循環
だからこそ、一度「ちゃんと!」を手放してみませんか?
-
見守る:無理に食べさせず、まずは楽しく食べる姿を見せる
-
任せる:食べる量や順番は、お子様の「お腹空いた」の感覚を信じてみる
-
比べない:SNSや周りの子ではなく、「昨日のお子様」と比べる
これだけで、意外と食べる量が安定したり、食事の時間が短くなったりと、驚くほど穏やかな好循環が生まれることが多いのです。
4. 栄養は「頑張った日」より「続いた日」でできている
完璧な食事を3日で断念するよりも、「7割くらいの適当な食事」を1年続ける方が、体にも心にも、そして将来の食習慣にとっても圧倒的に良い影響を与えます。
「ちゃんと食べさせなきゃ」を一旦お休みしても、お子様の体はちゃんと育ちます。新年は少し気持ちを緩めて、親子で食事を楽しむ1年のスタートを切りませんか?
栄養外来は「安心感」をプレゼントする場所です
とはいっても、「うちの場合はどう緩めたらいいの?」「具体的に何から始めればいい?」と迷うこともありますよね。
そんな時は、一人で悩まずにいつでも気軽に栄養外来をご利用ください。 「毎日の献立、どうしたらいい?」といったご相談も大歓迎です!実は私、お料理が大好きなんです(上手かどうかは別として……♡)。
2026年も、ご家族皆様が美味しく、楽しく、健康に過ごせるよう全力でお手伝いさせていただきます。 本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。