子どもの病気コラム
【医師解説】小児のネフローゼ症候群とは?症状・治療法・家庭でのケアを解説
こんにちは。Sunnyキッズクリニックです。
お子さんの検尿で蛋白が見つかった、顔や足がむくんでいる…そのような症状にご心配されている保護者の方も多いのではないでしょうか。今回は小児のネフローゼ症候群について、症状から治療、家庭でのケアまで解説します。
大切なポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 病気の概要 | 腎臓から蛋白質(たんぱくしつ)が尿中に漏れ、体がむくむ病気 |
| 主な症状 | むくみ(まぶた・足)、体重増加、尿量低下、腹痛、呼吸困難 |
| 注意が必要なサイン | 急激なむくみ・体重増加、呼吸が苦しい場合はすぐ受診 |
| 治療法 | ステロイド(プレドニゾロン)内服が第一選択。90%以上が反応 |
| 家庭でできること | 試験紙による定期的な尿検査で蛋白尿の早期発見 |
1. ネフローゼ症候群とは?
腎臓の中にある糸球体(しきゅうたい)という部分で、本来は漏れないはずの蛋白質が尿中に漏れ出てしまう病気です。その結果、血液中の蛋白質が低下し、体がむくみます。
診断基準は①高度の蛋白尿と②血中アルブミンの低下の2つです。
小児のネフローゼ症候群の特徴
- 2~6歳に最も起きやすい
- 約90%が特発性(原因不明)ネフローゼ症候群
2. どんな症状が出るの?
血液中のアルブミンが低下すると、血管内の水分を引き止める力が弱くなり、水分が血管外に漏れ出します。
- むくみ(浮腫):まぶた、顔、手足に出やすい
- 体重増加:水分が体内に溜まるため
- 尿量低下:血管内の水分が減るため
- 腹部症状:腹痛、嘔吐、下痢
- 呼吸困難:胸に水が溜まった場合
- 感染症リスク上昇:免疫グロブリンも低下するため
発見のきっかけ:学校検尿での蛋白尿指摘、まぶたのむくみ、急な体重増加などで気づかれます。
3. 治療法
特発性ネフローゼ症候群の治療はステロイド(プレドニゾロン)の内服が第一選択です。90%以上の患者さんがステロイド治療に反応します。
ただし、蛋白尿が消失しても半数以上が再発を繰り返すことが知られています。再発を繰り返す場合は免疫抑制剤を使用することもあります。長期にわたるため小児腎臓専門医と連携しながら管理します。
4. 家庭でできること
- 自宅での試験紙検査:蛋白尿の出現を早期に確認できます
- 異常があった場合は早期に受診するきっかけになります
- 管理中も予防接種は主治医と相談しながら進めましょう
よくある質問(Q&A)
Q. ネフローゼ症候群は治りますか?
A. ステロイド治療で多くのお子さんが改善しますが、再発を繰り返すことがあり、長期的な管理が必要です。
Q. ステロイドの副作用が心配です
A. 副作用の可能性はありますが、主治医と定期的に相談しながら適切に管理できます。
Q. 学校生活に影響はありますか?
A. 安定期には通常の学校生活が可能です。再発時は活動制限が必要な場合もあります。
まとめ
ネフローゼ症候群は再発を繰り返すことがある厄介な病気ですが、適切な治療と家庭でのケアにより良好な経過が期待できます。お困りの際はSunnyキッズクリニックにご相談ください。
Sunnyキッズクリニック