子どもの病気コラム

小児外科・消化器疾患

【医師解説】臍ヘルニアとは?赤ちゃんのおへそが膨らむ原因・治療法を解説

こんにちは。Sunnyキッズクリニックです。

赤ちゃんのおへそがぷっくりと膨らんでいて、「これって大丈夫?」と心配されている保護者の方は多いのではないでしょうか。今回は臍(さい)ヘルニアについて、原因から治療法まで詳しく解説します。

大切なポイント

項目 内容
病気の概要 臍輪(さいりん)の閉鎖不全により、おへそから腸が飛び出す状態
主な症状 泣いたり・いきんだりすると、おへそが膨らむ。指で押すと戻る
注意が必要なサイン 押しても戻らない、嘔吐、皮膚の変色がある場合はすぐ受診
治療法 多くは自然治癒。臍圧迫療法で治癒を促進。2歳以降は手術の可能性
家庭でできること 圧迫療法中の皮膚ケア、定期的な経過観察

1. 臍ヘルニアとは?

臍帯(へその緒)が脱落した後、臍の根本にある臍輪(さいりん)が十分に閉鎖されないと、臍部の皮下に腹膜が袋状に突出し、その中に腸が脱出した状態になります。これが臍ヘルニアです。

特に泣いたり、いきんだりしてお腹に力が入ると膨らみが目立ちます。指で圧迫すると、ヘルニア内に脱出した腸管が「グジュグジュ」という感覚で簡単に戻るのが特徴です。

2. 発生頻度と自然経過

臍ヘルニアの発生頻度は4~10%程度と報告されています。低出生体重児では発生頻度が高く、出生体重1500g未満(極低出生体重児)の場合は75%に臍ヘルニアを認めるとされます。

多くは生後2~3か月で臍部の膨隆が最大となりますが、その後は以下のように自然治癒していきます。

  • 1歳までに80%が自然治癒
  • 2歳までに90%が自然治癒

3. 治療法

経過観察

ほとんどが自然治癒するため、経過観察でも問題ないとされています。

臍圧迫療法

近年では臍圧迫療法が広く行われるようになりました。早期に開始することで以下の効果が報告されています。

  • 治癒までの期間が短縮
  • 患者満足度が高い

ただし、圧迫部分に皮膚炎が起こることがあるため、スキンケアも大切です。

手術(臍ヘルニア根治術)

2歳まで治癒しない場合や、臍部の余剰皮膚が目立つ場合は、手術の適応となることがあります。

4. 家庭でできるケア

  • 圧迫療法中は、毎日皮膚の状態をチェックしましょう
  • 入浴後はおへそ周りを清潔に保ちましょう
  • 赤みやかぶれが見られたら、早めに受診しましょう

よくある質問(Q&A)

Q. 臍ヘルニアは放っておいて大丈夫ですか?
A. 多くは2歳までに自然に治ります。ただし、押しても戻らない・嘔吐がある場合はすぐに受診してください。

Q. 臍圧迫療法はいつから始めるべきですか?
A. 早期開始が効果的とされています。生後1~2か月頃に医師に相談することをお勧めします。

Q. 手術は必要ですか?
A. 2歳を過ぎても治らない場合に検討されますが、多くのお子さんは手術なしで治癒します。

まとめ

臍ヘルニアは赤ちゃんに比較的よく見られる症状ですが、ほとんどの場合は2歳までに自然治癒します。おへその膨らみに気づいたら、まずはお気軽にSunnyキッズクリニックにご相談ください。

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