子どもの病気コラム
消化管アレルギーとは?
こんにちは、Sunnyキッズクリニックです。
離乳食が始まる頃に気をつけていただきたいアレルギーのひとつに「消化管アレルギー」があります。
「アレルギー」と聞くと、発疹や息苦しさを想像する方が多いかもしれませんが、消化管アレルギーは見た目にわかりにくく、消化器症状だけが現れる特殊なタイプです。
まずは、知っておいていただきたい 大切なポイント をまとめました:
✅ 大切なポイントまとめ
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発疹や呼吸困難は出ない:主な症状は「嘔吐・下痢」などの消化器症状のみ。
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症状は少し遅れて出る:食後1〜4時間ほど経ってから症状が現れます。
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最近は卵黄によるアレルギーが増加:離乳食初期に注意が必要です。
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採血検査では陰性になりやすい:IgE抗体が関与しないため、診断には問診が重要です。
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原因食材は一時除去して対応:医療機関での「食物負荷試験」により再挑戦の時期を判断します。
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多くは成長とともに自然に改善:焦らず見守ることが大切です。
続いて、消化管アレルギーについて、より詳しくご説明していきます👇
1. 消化管アレルギーってどんなアレルギー?
「アレルギー」と聞くと、皮膚に発疹が出たり、呼吸が苦しくなったりというイメージを持つ方が多いと思います。
しかし、消化管アレルギーは主に「嘔吐」や「下痢」といった消化器症状が中心です。皮膚や呼吸器には症状が出ません。
しかも、症状が出るのは食後1~4時間後とやや遅れて現れるのが特徴で、「何か変だな…」と思ってもすぐにアレルギーとは結びつきにくいのです。
2. 即時型アレルギーとの違い
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項目 |
即時型アレルギー |
消化管アレルギー |
|---|---|---|
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症状 |
発疹、呼吸困難など |
嘔吐・下痢など消化器症状のみ |
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発症時間 |
食後30分以内 |
食後1〜4時間後 |
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検査 |
IgE抗体が陽性 |
IgE検査は陰性のことが多い |
このように、見た目にわかりにくく、血液検査にも出にくいという点が消化管アレルギーの特徴です。
3. 原因になりやすい食べ物とは?
年齢によって原因となる食べ物に違いがあります。
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新生児期:母乳やミルク
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離乳食期(乳児期):卵黄、大豆、小麦
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幼児期以降:魚、貝類
中でも最近特に注目されているのが「卵黄」による消化管アレルギーです。
即時型では卵白が原因となることが多いのに対し、消化管アレルギーでは卵黄が反応を引き起こすケースが増えています。
4. 診断は「問診」がカギ
消化管アレルギーは、血液検査や皮膚テストでは分からないことが多いです。
そのため、診断には保護者の方からの詳しい問診がとても重要になります。
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いつどんなものを食べたか?
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どのくらい時間が経ってから症状が出たか?
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症状はどのくらい続いたか?
こうした情報が診断の決め手になります。
5. 治療と対応
基本的な治療は以下の2つです。
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アレルゲンの除去:原因となる食物を一時的に食事から外します。
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食物負荷試験:症状が落ち着いた後、病院で医師の管理のもと、少しずつ食べて反応を見る検査です。
注意点として、即時型アレルギーで使う抗ヒスタミン薬やアドレナリン製剤(ボスミン)は、消化管アレルギーには効果がありません。
6. 消化管アレルギーは治るの?
ご安心ください。多くの場合、成長とともに自然に治っていくとされています。
ただし、「もう大丈夫」と判断するには、病院での負荷試験が必要になります。
最後に
消化管アレルギーは、見逃されやすく、気づくまでに時間がかかることもあります。
「なんだか食べた後に嘔吐や下痢が続くな」と感じたら、自己判断せずに早めに小児科に相談してください。
Sunnyキッズクリニックでは、離乳食の進め方や食物アレルギーに関する相談も随時受け付けています。
安心して育児ができるように、私たちが全力でサポートいたします。